ピルで生理を遅らせるのは危なくないの？

まずピルを使って生理を制御する方法の選択肢の一つが、生理を遅らせるということになります。
旅行やイベントなどと生理予定日がぶつかってしまい最悪のコンディションになってしまわないようにといった目的で選ばれる事が多いものです。

女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれるピルを上手く使えば、時期のコントロールも可能であり、遅らせる事も出来るというわけなのですが当然どんな女性にでも完全に予定通りの結果が起こせるというわけではありません。

ピルの副作用

生理を遅らせる場合は予定の日に合わせて一週間から十日前くらいまでの間にピルを飲み始め、避けたい日が終わるまで服用を続ける事になるわけですが、飲んでいる最中に副作用として吐気や頭痛、乳房の痛みなどが出てくる事があり服用自体をストップした方が良いという判断になる場合があります。

後は飲み終わった後にやってくる生理は普通のものよりも生理痛や出血が酷い傾向があり、それ以降、体調が崩れてしまうということなどがあります。

血栓症のリスク

他にもピルには使い方によっては血栓症の原因になってしまうことなどがあります。ふくらはぎや腕、頭などに頭痛、めまいがある、しびれなどがあった場合は早急に医師の診断を受ける必要があります。
これ以外にも喫煙者の場合は血栓症のリスクが高まるなどの報告がありますし、子宮がん、乳がん、現在血栓症の治療中であるという人などにはこの方法は最初から使えないということなども考慮しておくべき点であります。
本来ピルは避妊の為に使われる薬でもあり、今回のような目的で使うのは本道ではないですので予め確認しておくべき事が多いというわけです。

必ず診断を受けること

そして最後に一番重要な事ですが、時期の制御を考える場合は必ず産婦人科などでピルの使い方や個人の体質等についてレクチャーを受ける事は決して忘れないでください。

方法を聞くと自分でも処理が可能であると思い、自己流で試しているという様な人も決して少なくないのですが前述したように相応のデメリットが存在し、匙加減を誤ると日常生活に深刻なトラブルを持ってくる様な面があるのも間違いない事実です。

予定日を変更した後のリバウンドの様な状態も常に一定のものになるとは限らず、一人では進退窮まる様な状態に陥ってしまうことなども少なくありません。体に負担をかけず、予定の日をこなして、日常生活を元の様に送る事が最優先事項です。
そういった事情を踏まえた上で上手に薬を扱っていくことを考えてください。