超低用量ピル「ヤーズ」とは？【薬の特徴・注意点・他のピルとの違いについて】

ピルにも多くの種類があります。その中には、「ヤーズ」というものがあるのですが、他とは違う作用があると言われています。
いったい、どこに違いがあるのでしょうか。

どんな働きがあるのか

ピルは合成された女性ホルモンを配合してある経口避妊薬です。女性ホルモンのバランスを人工的に整えることによって、避妊をしたり、ホルモンバランスの分泌量によって起こる生理前のPMSや生理痛、子宮内膜症などの治療にも使われています。

配合されている女性ホルモンの中には卵胞ホルモンと黄体ホルモンがありますが、これは商品によって違うものが使用されていることがあり、それがそれぞれのピルの特徴にも繋がっています。また、配合量もそれぞれ違っており、超低用量ピルは他のものに比べて黄体ホルモンの量が少量になっているものです。

ヤーズの特徴は

ヤーズは超低用量ピルなので黄体ホルモンの量が少なく、体内の黄体ホルモンと働きが近いため、吐き気や頭痛、胸の張り、むくみやそれによる体重増加などの副作用が起きづらいという特徴があります。
また、今までのもの21日間の服用と7日間の休薬でしたが、ヤーズは24日間の服用の後に4日間の休薬期間があります。

ヤーズは男性ホルモン様作用がほとんどありません。
今までのものは少しだけでも男性ホルモン様作用があったため、人によっては男性ホルモンが増えてしまいニキビが増加したり肌が荒れがちになってしまうなど、皮脂を増やす作用のある男性ホルモンの影響を受けやすい一面がありました。

しかしヤーズは抗男性化作用があるため、今までのもののように男性ホルモンが増えることがないため、海外ではニキビで悩む人に処方される薬としても利用されています。
抗男性化を必要としている男性にも利用されています。月経困難症の処方薬としても健康保険を適応しての処方が可能になっていることも特徴の一つです。

注意点はある？

ヤーズを服用し始めたころには不正出血を起こしやすいという報告があります。
また、稀にですが血栓が出来てしまう可能性があるため、手足のしびれや呼吸が苦しいなどの症状が現れた場合には処方された病院へ相談するようにしましょう。

月経困難症の場合には健康保険が適応されますが、それ以外の避妊やニキビの治療薬としての処方の際には今までのピルのように健康保険が適応されず、全額自費での負担となってしまいます。事前に病院に連絡をして、取り扱いがあるかどうかを確認してから病院に行くようにすると良いでしょう。あｚ