生理前のイライラや憂鬱はPMS?それとも・・・
2015-08-18(火) PMS「基本のき」
生理前に憂鬱だからPMSだとは限りません。
国内でようやくPMSの存在が知られてきていますが、もう一つ生理前におきる知るべき症状があります。
PMSではない病気、PMDD
月経前に落ち込み、イライラなどするのは「PMS」かもしれないと考えることができます。しかしPMS症状が強すぎて自分でもコントロールできなくなってしまう人がいます。
例えば親や恋人に物を投げて当り散らしたり、イライラしすぎてスーパーで万引きしてしまう人もいます。このような行動は社会的トラブルに発展しかねません。
もし1年以上この状態がつづく場合は「PMDD」かもしれないです。
「PMDD」はPMS症状を持つ女性の3~5%(5~8%ともいわれている)の人にみられており、自覚症状があるのが特徴です。
PMS以上に精神症状が顕著に現れるという特徴があります。
ではPMDDとは何でしょう。
PMDD(Premenstrual Dysphoric Disorder)
米国の精神疾患の分類で使われている名称で「月経前不快気分障害」や「月経前不機嫌性障害」とよばれています。
PMDDと診断されるのは、過去1年間の月経周期の黄体期後半に抑うつ、絶望感、自己卑下、不安、緊張、情緒不安定、持続的な怒り、怒りやすい、他人との摩擦の増加のうちひとつ以上があるというのが診断基準になります。
これらの症状は卵胞期の2,3日以内には無くなるといわれています。
医師でもPMSなのか、PMDDなのかでは治療の方法が変わる為、慎重に判断されます。
原因のひとつとして脳内のセロトニン(※1)の機能性異常(※2)が関係していると考えられています。症状が重い人の場合、自殺の危険もあります。
PMSは婦人科を受診しますが、PMDDの場合は婦人科でも診てもらえますが精神症状がひどいときは精神科を受診します(月経が終わってもまったく症状がおさまらない場合は別の精神疾患の可能性の場合もあります)。
※1:セロトニンとは、神経伝達物質のひとつです。「幸せホルモン」ともいわれ、セロトニン量が増えると気分が良くなったり、落ち着きます。朝起きて十分な光が目に入ると脳はセロトニンの製造をはじめます。またPMSの症状を抑えるともいわれています。
※2:機能性異常とは、身体の組織において解剖学的、病理的な異常がみつからないにもかかわらず、臓器などの機能に不調をきたしていることです。心身症の多くがこれに該当するといわれています。
まわりの人にも伝える
月経のある女性の8割近くが月経前になんらかの心身の変調を訴えています。最近では「女性外来」も徐々に増え、女性特有のトラブルが世間でも注目されるようになってきています。
PMDDは、国内ではまだ認知度や理解が難しいのかもしれませんが、PMSに苦しんでいることに声をあげるように、PMDDもそうなるべきです。
感情のコントロールができず身近な人に暴力をふるったり、部屋から出てこられなくなるなどの精神症状は自分ではコントロールできません。
PMSやPMDDが原因だとわかれば、本人も少しは安心できますしそれを人につたえることによりお互いに気遣うことができます。
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