思春期の生理へのおもいと嫌な思い出

思春期に初潮をむかえたときの気持ちや、生理などの授業がその後どのような印象を与えるのか過去をふりかえりながら、当時配慮してほしかったことや感じた事を大人になった自分が考えてみました。
 

７月におわりの日曜日

１０代の頃は体重が４０㎏になれば生理がくるという神話がありましたが、女の子のまわりにだけ受け継がれている生理に関する話は多いと感じています。

小学６年生の終わりでも４０㎏に達していなかったので神話のとおり生理にはなっていませんでした。
中学生１年の夏、日曜日の朝ねぼけまなこでトイレへいくと初潮を迎えていました。

母に「生理になった」とすぐにいえず、パジャマに経血をつけたまま母だけに気付いてもらえますようにと、ウロウロしていると母が「あ！」と複雑な顔で声をだし生理になったことを母にようやくわかってもらえました。

「ナプキンはきちんと自分でできるから」といってショーツにナプキンをつけたのですが、あまりにも装着位置を前につけすぎたせいで、経血が受け止められず血まみれになったことをおぼえています。

今では情報源がネットなど沢山ある上に、学校での月経についての教育の仕方も随分変わってきていると思いますが現実にはどうなのでしょうか。

親が勝手に盛り上がってお赤飯を炊いたりするのもやめてほしいですし、かといっていきなり生理についての心構えを母親から講釈されるのも思春期の女の子には嫌だったのです。

生理への嫌悪感

小学５～６年生の頃に保健室先生から生理や男女の性差などについて学んだのですが、今から考えると大切な部分が曖昧な授業でした。

最後に作文を書くことになり「何もわからなかったけど、生理になると子どもがうまれるのね」という感想と疑問点をまとめ先生に提出すると保健の先生と担任が必死で笑いをこらえています。その作文の中で「膣」という存在を知らなかったので不思議な質問をしていたようです。

生理がすでにはじまっている友達が「私はまだ生理になってないよ」といっていたり、親が生理を隠して生活しているのがこちらからみると丸見えなので「生理は恥ずかしい」と考えてしまうようになりました。

生理とは「子どもなのに子どもを産める」という納得のいかない解釈もしてしまっていました。

授業では「生理は女の子にとって大切なもの」などの説明は、一部私のような子どもには不安感と嫌悪感を抱いてしまいます。

生理がくるのは良いことだと当然に受け入れられる女の子もいます。
でも一言「生理が気持ち悪いて思ってもいいんだよ」とマイナスの意見をいう大人がいれば私にとって生理はプラスの印象に変化したはずです。

性教育や生理について突然されても、子どもにとっては驚くばかりのことです。
唐突な情報を与えられるより徐々に情報を与えて欲しかったと思います。

ナプキンとタンポン

母親が使用していたメーカーのナプキンを当然に使用していましたが、当時は種類も少なく「カサカサ」と独特の音がするナプキンの包装に音をたてず持つのに苦労した記憶があります。

ある日中学校の水泳大会と生理が重なりタンポンを使用せざるを得なくなりました。強制参加で生理中だから無理という言葉をいえば竹刀で根性を叩きのめされる時代です。

親友に薬局までタンポンを買いについてきてもらい自宅で挿入の練習をしましたが激痛で顏が青ざめました。
水泳大会当日は「膣からタンポンがでるのでは」という思いと痛みで水泳大会の結果は記憶にありません。

今更ですが、大人たちや教師は思春期の女の子の膣は伸縮に乏しくタンポンは向いていないと知っていてほしかったのです。

今でも子どもたちを見ると不安になります。
もう少し、自分たちも子どもであったことを思い出して少しの思いやりがあれば、思春期の私は苦痛を受けるクッションも増えただろうし、長期間生理を嫌悪することもなかったと感じます。