生理痛の緩和に効果的な白湯、味に飽きたら？気を紛らわすオススメアレンジ

生理中の不快感を紛らわせてくれる以外にも様々な嬉しい効果をもたらしてくれる白湯。
生理でない時も冷え性緩和や便秘解消、ダイエット目的で飲んでいる方も多いようです。

白湯に味をつけてもいいの？

一度沸騰させた水を、70～60度程度まで冷ましたものが白湯です。
正しい作り方はバラモン教（インド）の経典『アーユルヴェーダ』によりますが、この本にはやや霊的・宗教的要素も多く含まれています。当時のインドの水質や環境など要素も多くあるようです。
現代日本では水道水はそのまま飲んでも害の無い安全性がありますので、長時間お湯を沸かさずに電子レンジやケトルを利用して白湯を楽しむ人も多くいます。

でも、いつも白湯を飲んでいると飽きてしまいますよね。
白湯を飲み続ける際に味付けやアレンジをしてもいいのでしょうか？

できれば味付けをしない状態の白湯が良いという前提の下、実際には様々なアレンジをしているという口コミは意外にも多くあります。

香りを加えてリラックス効果を

味を工夫するとしても、あくまで白湯です。「温かい飲み物ならなんでもいい」というわけではありません。
お茶やコーヒーにはカフェインや糖類が含まれるので効果を感じることが難しくなってしまいます。

そこでオススメなのがレモン汁（クエン酸）です。

レモン汁に含まれるクエン酸は柑橘系の香りがあり、酸っぱい味わいがあります。
白湯に小量加えるだけで、さっぱりとした味わいになり非常に飲みやすくなります。

濃縮還元のレモン汁の場合は、添加物が入っている場合があります。
食用のクエン酸はドラッグストアで購入できます。
レモン汁よりも好みだという意見もあるので、自分に合ったものを選びましょう。

白湯の作り方にこだわってみよう

特別な日は、スライスしたレモンを白湯に浮かべても良いです。
見た目もおしゃれになって嫌な気分を紛らわしてリフレッシュすることができます。

レモンに含まれているクエン酸には鎮痛作用があり、生理痛時に使用していた痛み止めを使わなくなったという人もいるようです。
他にもクエン酸は血の巡りをよくする効果があります。白湯で温まった身体は血管が広がっているので、より効果を感じられるでしょう。

レモン汁やクエン酸の他に、バニラエッセンス・食用ハッカ油・生姜汁もオススメです。その日の気分で香りを選ぶのも良いでしょう。
白湯を冷ましながら、漂う蒸気の香りも楽しむことでリラックスが期待できます。

普段はケトルや電子レンジで白湯を飲んでいる方は、白湯の作り方を変えてみることも良いでしょう。
『アーユルヴェーダ』に記載されている正しい白湯の作り方は「やかんに綺麗な水をいれて10～15分ほど沸騰させ、飲める温度まで冷ます」というものです。自然のエネルギーを取り入れるために、湧かしている途中でやかんの蓋をあける必要もあります。
普段は手間がかかるのでやらないという人も、一度試してみてはいかがでしょうか。

水の種類を替えることもオススメです。
日本の水道水が直接飲料にできる品質だとしても、カルキ臭などが気になってしまうという人も多いのではないでしょうか？
普段から水道水で白湯を作っている人には、天然水やミネラルウォーターで白湯を作ってみましょう。美味しい水で白湯を作ると、やはり白湯も美味しくなるのです。

『アーユルヴェーダ』発祥の地であるインドの水は硬水です。
日本の水の硬度が50～60mg/Lですが、インドの水の硬度は二倍以上の140mg/L程度です。口に合わない・飲みにくいという意見も多い硬水ですが、軟水よりも様々なミネラル分を含んでいます。
普段の白湯に飽きてきたら、天然水や硬水を使って「本場のような白湯」を作ってみるのも良いですね。様々な水で試してみましょう。

本格的に白湯を飲むなら「鉄瓶」

南部鉄器などで有名な「鉄瓶」は白湯を毎日飲む人にとって憧れです。
囲炉裏に似合う純和風の雰囲気やころんとした可愛らしいデザイン、使い続けることによって鉄瓶自体が変化していき、白湯の味も変わっていきます。
近年、IHクッキングヒーターにも対応している鉄瓶も増えてきたので、より人気が高まっています。

鉄瓶で作る白湯からは、鉄分を摂取することができます。

鉄瓶は外観から内部まで全て鉄で作られているので、お湯を沸かしている過程で鉄分が白湯に移っていくのです。これはケトルややかんなどには無い特徴です。

生理痛に悩んでいる女性は貧血気味だったり体内のミネラルバランスが偏っていたりします。
白湯を飲むだけで貧血予防ができるのはとてもありがたいですね。

また、鉄瓶で湧かしたお湯は鉄分が混ざることで白湯の口当たりがまろやかになるという効果もあります。
水道水をミネラルウォーターのような味わいに変化させることができるのです。

気分の変化が極端なときは病気の可能性も

生理痛の原因は一般的にホルモンバランスの乱れ、栄養の乱れ、冷えなどが挙げられます。
このうち、白湯は冷えに大きな効果があり、身体を温めることによって痛みやだるさを緩和することができます。
温かいものを飲むことで満足感が感じられ、気持ちもリラックスします。

しかし、症状が重い場合は病気の可能性も否定出来ません。

PMSやOMDDの可能性もありますし、極端に酷い生理痛は子宮内膜症が原因だったりもします。
白湯やサプリメントで改善できない場合は、一度医療機関で検査してもらった方が良いでしょう。