漢方薬を上手に活用すれば、ひどく痛む時期も乗り越えられる

学生時代は全く生理痛を感じたことがなく、生理期間に特に悪い印象がなく、生理であることを忘れるくらいなんでもなかったのですが、
社会人になり、事務員として働くことで座る時間が増えたからか、冷房に体が必要以上に冷やされてしまったからか、次第にひどくなり、
入社してから半年で一気に薬がないと生活できないほどになりました。

まず、痛み止めがないと仕事どころか生活ができないほど痛むこと。
２日目の痛みのピーク時は座っていることもできず、寝転んで体を丸めてじっともがき耐えるしかありません。
痛み止めも完全に痛みを取り除いてくれるわけではなく、またすぐ痛みが戻ってくるので服用してよい薬の上限ではカバーができない。
また、過剰な下痢を引き起こすのでトイレから出られなくなることもしばしば。
便座に座っていると安心するのか、少し下痢の痛みは和らぐ気がします。
もう胃袋にも大腸にも排泄するものはなにも残っていたいのでは？というくらい長い間下痢との闘いがあります。
その期間は、普通の食事は不可能で、ほぼおうどんしか受け付けません。
他のものはどんな大好物でもこの時は食べることを想像するだけで吐き気がします。

①体を冷やさない。
真夏であっても冷房の効いている部屋では必ず腹巻を徹底し、足も絶対に冷やしません。（特に足首）
そのため真夏であっても会社のデスクにはひざ掛けを用意していました。
冷えの対策を行うと、痛みの具合が軽くなります。
これは生理何日か前から気を付けると効果があります。
女性は「お洒落は我慢」と寒い恰好をする人が多いですが、身体のためには決してよくありません。
私の経験では２５歳を過ぎれば無理なお洒落はしない方が賢明だと思います。

②漢方を上手く活用
私の場合、痛み止めだけでは１日中痛みを抑制することができません。
痛み止めを飲んでも、その効果はせいぜい３時間。市販の痛み止めは３時間では飲んではいけません。
そこで漢方を併用して痛みを抑制しています。
芍薬甘草湯や桂枝茯苓丸料を痛み止めと痛み止めの間に服用することで痛みをしのいでいます。
薬剤師さんの話では、痛み止めと一緒に飲むことも効果があるそうです。

③環境つくり
職場では私は生理痛が酷い人間だということを男性も理解してくれていました。
実際、会社で真っ青な顔をしていたらしく、それを見た生理痛の分からない男性社員もさすがに理解してくれました。
無理に痛みを我慢するのではなく、「生理痛が酷いので仕事に支障があるかも」ということを
上司や周りに伝えておきます。
それは、周りが「生理痛のせいにして！」と悪い印象を持たないためにも必要だと思います。
生理痛は確かに病気ではありませんが、痛みがあるため生活に与える悪影響はたくさんあります。
骨は折れていなくても骨折と同じくらい痛いときだってあるんです。
恥ずかしがらず周りの理解を得て、痛みの酷い２．３日だけは無理をしないで済むような環境を前もって作っておき
周りには大目に見てもらえるようにしておきましょう。

「私は生理痛そこまでひどくないから分からない」
「甘ったれてるだけでしょ」
違うんです。本当に痛いんです。
ウィルス性胃腸炎になった時、本当にお腹が痛くピークはのたうち回るほど痛かった。
でも、のたうち回るピーク前は、ほぼ生理痛のピークと痛む強さは同じでした。
ウィルス性胃腸炎になったことのある人は分かってくれましたよね？
生理痛だって本当に酷く痛む人は、動けないくらい痛いんです。
しかも痛いだけでなく、足がむくんだり体が風邪の時のようにだるかったり。
それに加えてお腹が痛いんです！
甘えてるんじゃないんです。
人の痛みを完全に理解することはできません。体験しないと分からない。
でも、分かろうとしてくれ、できることをしてくれると本当に助かるのです。
代わりに食器を片付けてください。ゆっくりできる場所を確保してあげてください。
パートナーの温かい手で腰をさすってくれると和らぐ時もあります。
それは、行動が本当に嬉しいんです。でももっと生理痛を理解してくれて心配してくれて
手を差し伸べてくれる優しさが一番うれしいんです。
分かる訳ない。でも分かろうとしてあげてください。
それがまずなによりも１番大切であると私は思います。