私が生理痛（月経前症候群）を克服した、たったひとつの努力と習慣

30代の頃から40代までの10年間。
20代の出産後までは特に生理痛はひどくなかったが、30代になり、パートで座り仕事を始めた頃、また同時期にダイエットで痩せた事も原因かも知れませんが、毎月の生理痛、特に月経前症候群に悩むようになりました。

生理前になると、身体的には、片頭痛が頻繁に起きる。腹部膨満感があり、便秘のような、ガス溜まりのような症状が起きる。そのうち、吐き気までもよおします。そして下痢になります。腹痛がひどかったり、血圧が下がりすぎたりして、仕事（デスクワーク）がとても苦痛でした。早退したこともあります。
精神的な面では、怒りっぽくなり、イライラし、集中力が無くなります。
その為、対人関係に悩みました。普段は聞き流せる事が、気に障って仕方ないのです。子供にも、つい余計に叱ってしまった事もあります。仕事中は特に辛くて、ミスも起こしやすいし、些細な事で自己嫌悪になったりして落ち込みました。また、車の運転中は注意力散漫になり、事故を起こした事もあります。

当初は、痛みが起きてから鎮痛剤を飲む、といった方法でした。
しかし、それでは、一番症状が酷いときには効果を発揮していないことになります。
お医者様に聞いたのですが、実は鎮痛剤は、痛みが起きる前に飲まないと効果が少ないのです。
かと言って、痛くもないのに薬を飲むのは抵抗がありました。
何とか痛みを予測できないものか。
そこで、基礎体温を利用することにしました。
昔は計った体温を表に記入するという面倒な作業があり、ハードルが高いと感じていました。
しかし、現在の電子基礎体温計は、簡単で手軽なこと、この上ないです。
朝目覚めて計るだけで、自分の体温表が体温計に記録され、数か月続ければ、低温期、高温期、排卵期の予測もしてくれます。
機械の予測に頼らずとも、計測していれば、だんだん自分の周期がわかってくるので、まず、生理になる日の予測が出来ます。
自分の体調が最悪だったのは、どの周期のどのあたりだったのかを覚えておくのです。
私の場合は、生理の一週間前です。
その約七日間が最悪なのです。
つまり、高温期に入ってから数日後から体調が悪くなると分かりました。
そこで、症状が出ていなくても、安静にしたり、休みを取ったり、無理な予定を入れないように工夫しました。
運転も避けました。
それでも仕事や行事があるときは、前もって、鎮痛剤を飲むようにしました。
人間は、予期しない不調には弱いけれども、想定内の出来事になら、対処できるものです。
「薬を飲んでいるから大丈夫だ。」と良い自己暗示にかかっているのかも知れません。

とにかく自分ではどうしようもないぐらい、感情の起伏が激しくなり、イライラして辛いのです。
もしも奥様や彼女がそういった症状があるなら、生理の周期を知ってあげてください。
そして、いつも生理中に起きるのか、生理前なのか、観察するようにしてください。
そして、その時が来たら、出来るだけ家事など助けてあげてほしいです。
彼女が心無い暴言を吐いてしまって苦しんでいたら、「生理だから、仕方ないよ。大丈夫、気にしていないよ。」と伝えてあげてください。
言ってから、ものすごく後悔するのですが、私もよく、きつい言葉を家族に対して言ってしまいました。
そんな時、夫が後から「大丈夫。今は体調が悪いんだよね。気にしていないよ。」とフォローしてくれました。
それは今でも本当にありがたいと思っています。