妊娠しても生理になる？【生理のメカニズムと出血の原因とは？】

生理が来ているから妊娠していないと思っていたら、思いがけず赤ちゃんができてしまったという経験を持っている人はいるのではないでしょうか。

実は、生理が来ても妊娠することがあり、身体のサインを見逃すと後で大変なことになりますので、女性の身体に仕組みについて考えていきましょう。

生理が起こるメカニズムとは

女性であればひと月に一回排卵しますが、精子が送られてこずに受精しなかった場合、赤ちゃんができた時のために準備していた子宮内膜は剥がれ落ちてそれが生理となります。
人によってばらつきはありますが、ほとんどの場合その周期というのは25～28日周期で安定しています。

しかし、体調を崩していたりストレスや疲れなどでホルモンバランスが崩れているとその周期が乱れることがあり、それに合わせて排卵する時期もずれてくることが考えられます。

生理直後は避妊しなくてもいいというのは迷信？

生理が終わったということは、次の排卵まで2週間ほど時間ができるため、その時期に避妊せずに性交渉を行っても受精する可能性は低いと考えるのが一般的です。

けれども、実は直後から次の排卵期まではむしろ妊娠しやすい時期とされており、加えて精子の寿命というのは卵子が1日で死んでしまうのに対し1週間ほど生存すると言われており、排卵期前だからと性交渉を行ってしまった日が排卵日前だとしても精子が生き残っていて受精する可能性は十分に考えられるのです。

妊娠していても出血があるケースって？

原理として、赤ちゃんのために用意されて子宮内膜が剥がれ落ちれば、妊娠はしていないはずなのですが、ごくごく稀に毎月しっかりと生理が来てもおなかで赤ちゃんが育っているというケースがあり、そのメカニズムは明らかになっていませんが母体の神秘というほかにありません。

また、それが本当に生理だったかどうかということによっても理由が変わっていきます。
出血が来ても、実は受精卵が着床したことによる着床出血であることも考えられます。

あるいは、腹痛を伴う場合には子宮外妊娠ということも考えられ、その場合には子宮までたどり着くまえに受精した受精卵が、卵管が詰まっていてうまく進まないことで卵管内で細胞分裂を起こしているうちに大きくなりすぎて卵管内で爆発を起こし、お腹が痛いと思ったら急に貧血になって倒れるということもありますので、何かおかしいと感じたら早めに対処することが大切になっていきます。

自分で判断できずに不安な場合には、やはり一度専門医に診てもらうのが良いでしょう。