ピルの効果とは?【身体への働きと避妊の関係】排卵されないって本当?
2016-08-11(木) ピルの基礎知識・種類など
ピルは全世界で1億人の女性が頼りにしている薬です。
ピルは避妊、生理のつらさの軽減、生理周期の安定化、生理前症候群(PMS)の軽減など女性自身で妊娠と月経をコントロール出来るだけでなく、肌荒れ改善、女性特有のガン抑制、子宮内膜症改善といったさまざまなメリットをももたらしてくれます。
なぜそのような効果に繋がるのでしょうか。
女性の身体のサイクルとメカニズム
妊娠に備えて、女性の身体は限られた日数でのサイクルを繰り返しています。
妊娠は卵巣から排卵が起こり、その卵子が子宮腔内にたどり着き精子と出会って受精して受精卵となり、子宮内膜に着床することで成立となります。生理は不要になった子宮内膜(ベッド)の体外への排出なのです。
女性の身体のサイクルに多大な影響を与えているのは、エストロゲンとプロゲステロンという二種類の女性ホルモンです。
生理終了の頃から排卵までの卵胞期はエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量がピークを迎え、女性の身体のサイクルの中で一番女性らしさが最大限に発揮され体調も良い時期です。
その後より生理直前までの黄体期はプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が多くなり、基礎体温も上がり体調が優れなくなる時期です。
低容量ピル(OC)とは
ピルに含まれている成分は上記のエストロゲン・プロゲステロン類似女性ホルモンであり、経口避妊薬(OC:oral contraceptives)とも呼ばれています。
28日周期に合わせて毎日1回の服用をし、卵胞促進を抑制して子宮内膜の増殖をも抑えます。
妊娠中にさらに妊娠することがないのは、妊娠中には排卵が起こらないからです。
この女性ホルモンの影響による原理を活用して開発されたのがピルです。
ピルを飲むことによるメカニズムの変化
卵胞のコントロールは、脳の視床下部・下垂体・卵巣などの相互作用によって分泌される各女性ホルモンが司っています。
ピルに含まれている二種類の女性ホルモンが血液中を循環すると、脳の視床下部と下垂体がそれに気づき血液中に十分な濃度の女性ホルモンがあると勘違いし、妊娠したと錯覚するのです。
その結果、卵巣刺激ホルモンの分泌も不要と判断して排卵が起こらないわけです。
また、この薬は卵巣ホルモンが十分に分泌されていると脳を勘違いさせるため、卵巣ホルモンの分泌を抑制し子宮内膜が分厚くならないのです。
その結果、万一排卵が起きてしまっても受精卵が着床しにくい状態を子宮内に作り出します。
ピルを飲み続けている間は、女性ホルモンの作用により卵巣を休眠状態にしていることになります。
休眠から目覚めた後の卵巣は、エネルギー充電も出来てリフレッシュ休暇後のじょうな状態になっています。比較的良い状態の活きの良い卵子が排卵されることが多いため、生理不順・不妊治療に応用されることもあります。
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