生理痛に一番効果があるのはピル！？

生理痛は生理にまつわるトラブルの中でも症状を訴える人が多いものです。
腹痛や腰痛、人によっては頭痛なども起きてしまいます。

対策としてサプリの使用や食事の内容を変えるなど様々なものがありますが、一番効果があると言われているのはピルを服用することです。

ピルって避妊薬じゃないの？

ピルと言えば、妊娠したくない女性が飲む経口避妊薬だというイメージが強いのですが、実はピルの働きはそれだけではありません。

ピルには女性ホルモンが配合されていて服用することによって女性ホルモンのバランスを整えることが出来るため、女性ホルモンの分泌バランスが原因の疾病に対しても治療薬として使用されることがあります。

子宮内膜症や経血過多、生理不順や肌荒れなどでも利用されており、生理痛もピルによって症状が軽減されるものの一つですピルを服用することによって痛みを軽減することが出来たり、避妊を目的としてピルを服用してたら、いつの間にか生理痛も感じなくなっていたという人も多くいます。

生理痛の原因は？

生理痛は、経血のもととなる子宮内膜が剥がれることにより起きます。

本来なら受精卵が着床するためのベッドとして子宮内膜は作られるのですが、妊娠しなければ不要となってしまいます。
妊娠しない場合にも子宮内膜は保たれるわけではなく、次の排卵の時には新たに子宮内膜を作るため、古いものは剥がしてしまう必要があります。

それが女性に毎月訪れる生理なのですが、子宮はスムーズに古い子宮内膜を剥がそうとして子宮の収縮を促すプロスタグランジンが分泌されます。
プロスタグランジンには炎症を引き起こす作用とともに筋肉を収縮させたり、通常の状態よりも痛みを感じやすくさせる作用があり、その作用によって子宮が収縮して子宮内膜を効率よく剥がそうとする痛みを感じやすくなってしまうのです。

これが腹痛や腰痛といった生理痛として女性が感じてしまう原因です。

ピルと生理痛の関係は？

ピルは女性ホルモンの分泌量をコントロールすることによりホルモンの値を「偽妊娠」という状態にし、排卵をストップさせて妊娠を防ぎます。
それと同時に受精卵のベッドとなる子宮内膜を厚くする必要がなくなります。

経血の量は子宮内膜の厚さに比例するため、子宮内膜が薄くなればそれだけ経血の量が減ります。
子宮内膜が薄くなればそれを剥がすためのプロスタグランジンの分泌量も少量で済むため痛みを感じにくくなり、生理痛の改善効果があるのです。