ピルでの生理開始日を調整できる！【調整方法と注意点とは？】

大切なイベントや海外旅行などのタイミングに生理が重なってしまうと、思い切り楽しむことが出来なくなってしまいます。そんな時に利用できるのがピルです。
避妊だけではなく、生理日をずらすことも可能になるのです。

どうやってずらすのか

生理は子宮内膜が剥がれたもので、妊娠しなかった場合に不要になったため体外に排出されるために起こるものです。
そのために大きく影響しているのが女性ホルモンのバランスです。

ピルには女性ホルモンが配合されているため、女性ホルモンのバランスをコントロールすることで「妊娠していないから子宮内膜を剥がしてしまおう」「まだ子宮内膜を剥がしてはいけない」という状態にすることでができ、生理の日にちを早めることや遅くすることが出来るようになるのです。

早める方法とは

体内の女性ホルモンの濃度をピルを飲むことによって排卵後と同じ状態にすると、子宮内膜は厚いけれどまだ剥がれていない、という状態になります。

一度その状態にしておいてからピルの服用をやめると、女性ホルモンの中の黄体ホルモンの量が減ってしまうのですが、黄体ホルモンには子宮内膜を剥がさないようにする働きがあります。
しかし、黄体ホルモンがなくなれば子宮内膜を剥がさないようにする力が失われてしまうため、身体が「もう子宮内膜を剥がしても良い」と判断して本来の日にちよりも生理を早めることが出来るのです。

注意点はあるの？

注意点としてはピルを服用し始めるタイミングです。
早める場合には、生理が始まってから5日目までの間にピルを服用し始め、早めたいタイミングまで飲み続けることでいつもの周期よりも早めることが出来ます。

タイミングが重要なため、なるべく早めに産婦人科などに行って処方をしてもらうようにしておかなければ予定しているイベントなどとかぶってしまう可能性があります。
ぎりぎりのタイミングでは100％確実にずらすことが出来るとは言えませんので、大切な予定がある日の1ヶ月ほど前までには受診をするようにします。

また、早める場合に服用するのは中用量ピルを処方されることが多いため、避妊やPMSなどで処方されている物よりも配合されている女性ホルモンの量が多くなっています。
そのため、頭痛や吐き気、嘔吐、胸の張りといった副作用がきつく出てしまうことがあります。また、ピルを服用し始めると女性ホルモンの本来のバランスを崩してしまうことにもなるため、少量の不正出血がある可能性もあります。