つい八つ当たりしてしまう…生理前のイライラを薬で抑えるには？

生理前にイライラしてしまいついパートナーの異性や家族に八つ当たりをしてしまうことはありませんか。これは月経前症候群（PMS）というものが関係しているのかもしれません。
このPMSは適切な治療によって改善することもよくあります。ここではPMS改善のための治療法に関して紹介します。

PMSの概要に関して

PMSは月経前に女性ホルモン量が大きく変動することが原因となって起こります。
このホルモン量の変動によって、人間の様々な機能を意志とは関係なく調節している自律神経系と呼ばれる神経が緊張状態となります。これによって様々な症状が現れます。

前述の通りイライラなどの精神的症状が現れることがあります。精神的症状にはその他にも、抑うつ気分、不安感、不眠症といった症状が挙げられます。
そして精神的症状だけでなく、頭痛、肩こり、腰痛、動悸、めまい、食欲不振といった身体的症状も現れます。

生理前のイライラ改善のためのピルの使用

生理前のイライラを抑えるためには様々な薬が使用されますが、低用量ピルがPMSの改善にはよく使用されます。低用量ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンが配合された薬です。これによって女性ホルモン量をコントロールし、人工的に月経周期を作り出します。

ピルを使用していると女性ホルモンの分泌量が正常よりも少なく抑えることができます。これによってホルモン量の波が小さくなり、PMSの症状が起こりにくくなるのです。

ただ、ピルは血栓塞栓症を引き起こすリスクがあります。喫煙習慣のある方、３０代以上の方は注意して服用する必要があります。

イライラ改善のための他の治療法

PMSの症状の中でもイライラ症状が特にひどい場合には精神安定剤が使用されることもあります。これには催眠作用もあるため不眠の症状が出ている方にもおすすめです。ただ眠気が昼間に出る場合には車の運転や危険な作業は注意して行うようにしましょう。

またPMSの症状は薬を使う以外の方法でも改善することがあります。例えばウォーキング、ジョギングなど有酸素運動を行うと、リラックス効果が得られます。またストレッチやヨガも同様におすすめです。

さらに食事によって心の緊張を和らげることもできます。例えば食事にハーブティーを取り入れることによって、香りによるリラックス効果が得られます。そして規則正しく食事を摂ることによって自律神経系の緊張がほぐれやすくなります。