生理痛の鎮痛剤「イヴシリーズ」は症状によって4種類を使い分けよう

生理痛を和らげたい時、スーパーやドラッグストアで購入できる鎮痛剤のイブはとても便利です。4種類あるシリーズは、配合されている成分にそれぞれ違いがあります。
イブには生理痛をすばやく抑える効果がありますが、痛みが起きるたびに飲んでいると胃への負担になるので、生理痛の強さを考えて最適な種類を服用しましょう。

イブに含まれている成分

イブシリーズは痛みの発生源になるプロスタグランジンを、薬に配合されているイブプロフェンで抑えることで痛みを和らげます。

プロスタグランジンは血圧を下げたり筋肉を収縮させる作用、発熱と痛みを伝達させる働きがあり、生理の周期に合わせて分泌されています。
生理前になると子宮を収縮させるために分泌量が増えるので痛みを感じやすくなり、頭痛や腰痛、生理痛などが強くなります。

4つの薬の違いは？

クイックには鎮痛作用のあるアリルイソプロピルアセチル尿素と無水カフェインがプラスされていて、ベーシックタイプよりも痛みを和らげる効果を高めています。
さらに薬を服用した時の胃への負担を軽くするために、酸化マグネシウムが配合されています。

酸化マグネシウムには胃酸を中和する作用があるので、弱った粘膜が胃酸でダメージを受けないように保護してくれます。
体力の低下などで胃もたれや胸やけを起こしている時、服用時の胃の負担を抑えたい時にはクイックが向いています。

イブにはベーシックなタイプとクイックの他に、A錠とA錠EXがあります。
A錠はクイックと同じ成分が配合されているのですが、A錠には胃の粘膜を保護する働きを持つ酸化マグネシウムが配合されていません。

A錠EXはA錠と同様の成分になりますが、配合されているイブプロフェンの量に差があり、他の3つが150mgなのに対して200mg使用されています。

痛みの強さで使い分けるなら

いつもよりも痛みが激しい時は、鎮痛成分が多く配合されているA錠EXがおすすめです。
A錠とクイックは酸化マグネシウム以外の成分は同量なので、痛みを抑えたいけれど胃に負担をかけたくない時にはクイック、薬にかかる費用を抑えたい時にはクイックよりも価格が低く設定されているA錠が最適です。

価格を重視するならベーシックなイブが一番で、1回の服用量や用法はどのタイプも同じです。
生理痛を抑える時に飲む薬は、配合されている成分量を中心に、胃を保護する成分が含まれているか、他の鎮痛成分は入っているのかといった内容を確認しながら服用しましょう。